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zoom RSS 結婚式や葬式での誤った敬語。「祝電が参っております」はなにがいけないの?

<<   作成日時 : 2008/10/22 06:50   >>

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★日本語★
問題:1対1で会話する場合の敬語はむずかしい。でもそれより、多くの人が集まる場での敬語が苦手という人も多いでしょう。社会人になりたてのころ、敬語で失敗したくないと緊張する時期がありました。パーティなどでは、さまざまな立場、関係の人と入れ替わり立ち替わり話をしなければならない。頭がこんがらがりそうになりますね。
■結婚式や葬式は、純粋な仕事の場とは異なります。気が楽な部分もありますが、別の面では気をつかいます。目出度い席、厳粛な席を無事にすませるのもなかなかたいへんです。
■では、結婚式、あるいは葬式の場での言葉遣いにかんするクイズです。次の言葉遣いは必ずしも正しいとは言えません。どのように言いかえればいいでしょうか?
[い]結婚式の司会役が、「祝電が参っております」
[ろ]葬儀委員長をつとめる部長が司会役の部下を紹介するとき、「不肖山田課長に司会を務めさせます」
[は]葬式の司会役が、「続きまして友人代表の田中太郎様に弔辞を」
[に]結婚式の司会役が、「僣越ではございますが山田様に乾杯の音頭を」
[ほ]葬式の弔辞で、「氏は長年にわたり業界の発展に尽力し」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]結婚式の司会役が、「祝電が参っております」
■「参る」は謙譲語、へりくだる言葉で、自分や身内に使う場合が多いようです。「私の弟から祝電が参っております」なら問題がないかもしれません。でも、不特定の人々からの祝電の場合は、「祝電をちょうだいしております」が正しい言いかたらしい。葬式の場合の場合は、「弔電を…」と言い換えて使います。
[ろ]葬儀委員長をつとめる部長が司会役の部下を紹介するとき、「不肖山田課長に司会を務めさせます」
■「不肖」も「参る」とおなじように謙譲語です。へりくだる言葉です。ただし、「不肖」は身内には使わず、もっぱら自分について使う言葉らしい。
□「肖像画」という言葉があるように、「肖」という漢字には「似る」という意味があります。「不肖」は、「父、あるいは師に似ず愚かなこと」だそうです。
□山田課長が部下なので、ついこのような言葉遣いになったのかもしれません。でも、この場合は、「課長の山田に司会をつとめさせます。よろしくお願いします」というのが正しいようです。
[は]葬式の司会役が、「続きまして友人代表の田中太郎様に弔辞を」
■結婚式では、ご存じのように、「切れる」、「別れる」、「終わる」などは禁句です。同様に、葬式では、「続く」が禁句だそうです。「縁起の悪いことが続く」ことを連想するからでしょうか。
□この場合は、「おなじく弔辞で友人代表の田中太郎様(です)」と言えばいいらしい。参考にした本*1には、「必要最小限の紹介にとどめ、余計な言葉を用いない」と書かれていました。なるほど、たしかにいい葬式の司会は無駄なことをいわない気がします。
[に]結婚式の司会役が、「僣越ではございますが山田様に乾杯の音頭を」
■「僭越ではございますが」も、謙譲を示す言葉です。「僭越」は、「自分の地位や立場を越えて出過ぎたことをすること」だそうです。自分には使いますし、おそらく身内に使っても問題はありません。でもこれから何かを依頼する相手に対して「僭越…」は、かなり大胆かつ派手な間違いです。頼まれた人が、「では僭越ではございますが、不肖山田が乾杯の音頭をとらせていただきます」というのは、もちろん問題ありません。
□この場合は単に、「山田様に乾杯の音頭を」でいいらしい。
[ほ]葬式の弔辞で、「氏は長年にわたり業界の発展に尽力し」
■弔辞では、「あなたは(長年にわたり…)」と、呼び掛けるほうがいいようです。弔辞で語りかける対象は、あくまでも故人です。友だちだったら、「山田太郎君。君は…」などと述べてもいいらしい。
□葬儀委員長が行なう追悼の辞の場合は、「氏は」とか「先生は」といった形になります。追悼の辞では、故人の経歴、活躍ぶり、人となりなどの紹介が重点になります。語りかける対象は故人ではなく会葬者になるようです。
◆参考*1:書籍「ちょっと迷う とっさの敬語」、奥秋義信(おくあきよしのぶ)著、ISBN4-06-256341-X、講談社

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