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●●●●★科学★●● 問題:台風の季節です。幸い、平成20(2008)年は今のところ大きな被害をもたらす台風には襲われていません。ふつうは平均すると年に26.7回ほど発生し、日本には2.6回ほど上陸するらしい(1971〜2000年の平均値)。 ■台風は、簡単に言ってしまえば空気の大きな渦(うず)だそうです。積乱雲、いわゆる入道雲をともない、直径数百kmにもおよぶことがあります。高さは1万mにもなるそうです。 ■おおむね、熱帯から亜熱帯にかけての海域で発生します。赤道の近辺、とくに北緯・南緯10度ぐらいまでのあいだでは、台風は発生しないらしい。積乱雲は発生します。でも散発的で、スコールを降らして消えてしまうらしい。台風のように巨大に発達し、数日〜10日ものあいだ存在することはありません。 ■今週の金曜日、9月26日はかつて狩野川台風(昭和33(1958)年)や伊勢湾台風(昭和34(1959)年)に襲われた日です。前者は1200人余り、後者は5000人余りの死者・行方不明者を出しました。台風による大災害が頻発する特異日を迎えるにあたり、台風についてのクイズを3回連続でお送りします。あまり実践的な情報ではありません。これといって役に立つこともありませんでしょう。もし台風が来たら、なんとなく思い出していただければ幸いです。 ■第1回の本日は、台風とハリケーンやサイクロンとの違い、それぞれの脅威についての雑学です。次のうちで正しい記述はどれでしょうか? [い]太平洋では台風だけでなく、ハリケーンもサイクロンも発生する [ろ]平成20(2008)年5月にミャンマーを襲ったナルギスでは、海岸線から10kmも離れた地点まで水没した [は]平成17(2005)年8月にアメリカ南部を襲ったハリケーン・カトリーナで吹いた風は、新幹線とおなじぐらいの速さだった。雨量は1日で300mmに達した [に]昨年日本を襲った台風4号は、カトリーナに匹敵する雨量を記録した [ほ]1年間で10もの台風が日本に上陸した年がある (答えはずっと下↓ スクロールして下さい) ●●●●★科学★●● 正解:[い]と[は]、[ほ]が正しい 説明:[い]太平洋では台風だけでなく、ハリケーンもサイクロンも発生する(○) ■台風、ハリケーン、サイクロンはおなじ自然現象です。発生する場所により、名前が違うだけのようです。 □サイクロンはインド洋と南西太平洋で発生した熱帯低気圧を指すそうです。ハリケーンは大西洋と北東太平洋と南東太平洋で発生した熱帯低気圧を指すそうです。台風は北西太平洋と南シナ海、東シナ海で発生する熱帯低気圧を指します。お気づきのように、太平洋では、台風はもちろん、ハリケーンもサイクロンも発生することになります。 □自然の状況にそくした分類というよりは、人間の都合による分類のようです。アメリカの気象関係者の縄張りで発生した熱帯低気圧はハリケーンと呼ばれ、インドやバングラデシュその他の国が注視する大気の渦はサイクロンと呼ばれます。日本やフィリピン、台湾、中国などの関係者が把握しておきたいのは台風と呼ばれるようですね。 □ちなみに、台風とサイクロンは、中心付近の最大風速が17.2mを越えると認定されます。ハリケーンは33m以上と決められているそうです。 □「中心付近の最大風速」の算出法もちょっと違うとのこと。台風とサイクロンは10分間の平均値だそうです。ハリケーンは1分間の平均値らしい。それぞれの国にやりかたの違いがあるようです。 [ろ]平成20(2008)年5月にミャンマーを襲ったナルギスでは、海岸線から10kmも離れた地点まで水没した(×) ■正しくは、「…海岸線から100kmも離れた…」だそうです。ミャンマーを襲ったサイクロンは、インド洋に注ぎ込むアイヤワディ川という川の河口付近の広大な三角州に被害をもたらしたとのこと。秒速40mを越える南風でベンガル湾の海面が吹き寄せられ、通常より3mも高い高潮が押し寄せたそうです。日本の陸域観測技術衛星「だいち」は、海岸から100kmも離れた地点が水面下に沈んだ様子を撮影しているらしい。100kmは、東京湾の江戸川河口付近から栃木県の宇都宮あたりまでの直線距離に等しいとのこと。沈んでしまった三角州は、ホントに起伏のない真っ平らなところのようですね。 [は]平成17(2005)年8月にアメリカ南部を襲ったハリケーン・カトリーナで吹いた風は、新幹線とおなじぐらいの速さだった。雨量は1日で300mmに達した(○) ■カトリーナの最大瞬間風速は秒速78mだったそうです。時速に直すと約280km。新幹線が急いでいるときとおなじぐらいです。つまり、新幹線の屋根に乗っているのとおなじぐらいの風を受けたらしい。たいていの人は吹っ飛んでしまいそうです。 □300mmの雨を降らし、ニューオーリンズでは、高潮のせいもあって市のおよそ80%が水面下に沈んだとのこと。水深は最大で6mにもたっしたそうです。Wikipediaによれば、死者行方不明者あわせて2500人以上*2。被災者は100万人以上とのこと。 [に]昨年日本を襲った台風4号は、カトリーナに匹敵する雨量を記録した(×) ■正しくは、「…カトリーナの1.7倍以上の雨量を記録した」だそうです。平成19(2007)年7月9日にフィリピン沖で発生した台風4号は、最大瞬間風速で秒速70mを記録したそうです。この台風の影響で、徳島県那賀町(なかちょう)では、1日の雨量で533mmを記録したとのこと。いちばん激しかったときには、1時間あたり63mmだったとのこと。 □日本でも各地で家屋の損壊、土砂災害、床上浸水などが発生しました。でも、死者・行方不明者は2名で済んだそうです。 [ほ]1年間で10もの台風が日本に上陸した年がある(○) ■平成16(2004)年に、10の台風が上陸しました。それまでは6つの上陸が最高だったとのこと。大幅に記録を更新してしまいました。でも全部の発生数は平年よりわずかに多い29号までだったそうです。なんでこんなに多くの台風が来日したのでしょうね。 □上陸した10の台風のうち、7つまでがナルギスと同程度の規模にまで成長していたそうです。おかげで、保険会社が慌てます。参考資料*3の記事によると、「…日本損害保険協会の加盟20社が支払った保険金は計7274億円に上り、過去最高だった平成3(1991)年度の6217億円を大幅に更新した…」とのこと。保険料の値上げが検討されたようです*3。 ◆参考*1:雑誌「温暖化で強大化する台風、ハリケーン、サイクロン」ニュートン 0810月号014〜063頁、ニュートンプレス ◇*2HP「ハリケーン・カトリーナ – Wikipedia」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A ◇*3新聞「台風におびえる損保 相次ぐ災害で準備金取り崩し 積み増し→保険料値上げも」読売新聞050719東京朝刊11頁 ぬけられます→科学雑学クイズ一覧 |
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