秋の味覚に欠かせない栗。昔から栽培されていたの?

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★科学★
問題:秋の味覚として忘れてならないのが栗ですね。上手に炊けた栗おこわは、何回もおかわりしてしまいます。
■栗について不思議なのは、イガですね。海に棲むウニと同様、びっしりと針を生やして近づく物に威嚇しています。ウニは身を守るためですから理由がよくわかります。でも栗は実です。動物に食べられ、どこかに運んでほしいのではないのかな。少なくとも他の果実はそんな狙いがあって甘味や香りをつけ、動物を誘っています。なぜ栗だけは、頑なに動物を拒絶しているのでしょうね。
■もうひとつ不思議なのは栗の花の匂いです。生殖に関する男性の液体と臭いが似ていると言われます。いい臭いとはいえません。少なくとも動物をおびき寄せる役には立ちそうもありません。なぜあんな臭いなんでしょうね。動物が嫌いなのかな。
■それはともかく、本日は栗にまつわる雑学クイズです。次のうちで正しい記述はどれでしょうか?
[い]日本での栗の栽培は奈良時代から始まった
[ろ]栗とジャガイモは、ほぼおなじぐらいのカロリーである
[は]渋皮が剥きにくいのは、国産の栗だけである
[に]ハマグリという貝は、「浜にある栗」という意味である
[ほ]クリをマロンと呼ぶのは本来は間違いである
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[は]と[に]、[ほ]が正しい
説明:[い]日本での栗の栽培は奈良時代から始まった(×)
■正しくは、「…縄文時代から始まっていた」だそうです。青森県にある三内丸山(さんないまるやま)遺跡には、大規模な栗栽培の跡があるとのこと。約5500年前には、農業が営まれていたことがわかるらしい。「日本書紀」には、飛鳥時代、持統天皇のころ、栗の栽培を奨励していたという記述が残されているとのこと*2。日本人は、昔から栗とつきあってきたようです。
[ろ]栗とジャガイモは、ほぼおなじぐらいのカロリーである(×)
■正しくは、「…栗のほうがカロリーが高い」だそうです。参考資料*5*6によれば、煮た状態の100gの栗は可食部100gあたりのカロリーが167kcal。ジャガイモは同じ条件で73kcal。倍以上も違うらしい。カロリー源としては栗のほうが優れているのかな。
[は]渋皮が剥きにくいのは、国産の栗だけである(○)
■ヨーロッパ産、アメリカ産、中国産の栗は、天津甘栗のように鬼皮(固い皮)と渋皮が一緒に剥けるそうです。国産の栗とは品種が違うらしい。
□日本の栗も生長途中では渋皮ははがれやすいらしい。熟すにつれ、フェノールという物質が生成され、糊の役割を果たし、実と渋皮が接着されるそうです。外国の栗はフェノールが出ないため、実と渋皮がはがれやすいとのこと。そのかわり日本の栗はしっかりして大きい*7。一長一短のようですね。
□栗の鬼皮が剥きにくいときは、熱湯で10分ほど煮立てるといいそうです。鬼皮が柔らかくなるとのこと。刃物で切れ込みをいれると、簡単にむけるらしい*8。    
[に]ハマグリという貝は、「浜にある栗」という意味である(○)
■ハマグリは、「蛤」と書きます。魚偏に「手」の上がつきぬけたような形の旁(つくり)もハマグリという漢字だそうです。参考資料*9によれば、ハマグリという名前は「浜の小石(ぐり)」、あるいは全体の形が栗に似ていることに由来するらしい。
[ほ]クリをマロンと呼ぶのは本来は間違いである(○)
■マロンという呼び名は、本来はトチノキ科のマロニエの実のことだそうです。昔、マロニエの実を使ってマロングラッセというお菓子を作っていたらしい。クリの実で代用するようになった結果、マロンにクリの意味が生れたそうです*1。
◆参考*1:HP「クリ – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA
◇*2HP「中利缶詰株式会社>栗の豆知識(弐) ~日本栗の歴史と特徴~」
http://www.nakari.co.jp/chestnut/knowledge02.html
◇*3HP「中利缶詰株式会社>栗の豆知識(壱) ~世界の生栗について~」
http://www.nakari.co.jp/chestnut/knowledge01.html
◇*4HP「中利缶詰株式会社>栗の豆知識(参) ~日本栗の品種~」
http://www.nakari.co.jp/chestnut/knowledge03.html
◇*5HP「栗のカロリーと栄養 - 簡単!栄養andカロリー計算」
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/konomi/kuri.html
◇*6HP「「じゃがいも」のカロリー - 簡単!栄養andカロリー計算」
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/imo/jagaimo.html
◇*7書籍「頭にやさしい雑学読本3」65~66頁、竹内均(たけうちひとし)編、ISBN4-8379-0943-4、三笠書房
◇*8書籍「頭にやさしい雑学読本5」426頁、竹内均(たけうちひとし)編、ISBN4-8379-0981-7、三笠書房
◇*9書籍「魚へん魚講座」初版152頁、江戸家魚八著、ISBN4-10-455205-4、新潮社
◇HP「小鼓通信~奥丹波の薫り~: 栗拾い」(口絵の参考にさせて頂きました)
http://www.kotsuzumi.co.jp/blog/2006/10/post_13.html

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