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zoom RSS 日本の昔話。「やまたのおろち」は、どのぐらいの大きさだったの?

<<   作成日時 : 2008/08/06 06:48   >>

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★日本語★
問題:日本の神話には、イザナギとイザナミの交合や黄泉(よみ)の国の話。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れたのをストリップ・ショーで騙して岩戸をこじあけたお話などがよく知られています*3。「やまたのおろち」の話も、それらに負けないぐらいに有名なお話ですね。
■舞台は出雲の国。主人公は須佐之男命(すさのおのみこと、素戔嗚(すさのお)とも)です。毎年、「やまたのおろち」が娘を一人ずつ食い、最後の一人が今年食われてしまうという老夫婦に出会います。老夫婦を助け、やまたのおろちを退治し、その娘を娶るというのが粗筋です。
■では、やまたのおろちと須佐之男命についての雑学クイズです。次のうちで正しい記述はどれでしょうか?
[い]須佐之男命は大人になっても母親を恋しがって泣いていた
[ろ]須佐之男命は何人もの神様を殺した前科がある
[は]やまたのおろちは、漢字では「八又之雄呂血」と書く
[に]やまたのおろちは、山を七巻き半するほどの長さがあった
[ほ]ワニに皮をはがれて苦しんでいるウサギを助けた大国主命(おおくにぬしのみこと)は須佐之男命の血縁関係である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[い]と[ろ]、[ほ]が正しい
説明:[い]須佐之男命は大人になっても母親を恋しがって泣いていた(○)
■須佐之男命は、イザナギとイザナミの間に生まれた子供です。天照大神、月読命(つくよみのみこと、つきよみのみこととも)とは血を分けた兄弟分にあたります*5。「古事記」では、イザナギが黄泉の国から帰ってきて禊(みそ)ぎを行ない、鼻をすすいだ時に生まれたとしているそうです。「日本書紀」は正常分娩で生まれたと主張しているらしい。
□イザナギとしては、高天原(たかまがはら)を天照大神に、夜を月読命に、海を須佐之男命に相続してもらいたかったようです。でも須佐之男命は、死んだ母親イザナミのいる根の国に行きたがっていたらしい。髭が胸まで伸びるころになってもイザナミを恋しがって泣いていたそうです。マザコンかな。
□「古事記」の説を信ずると、矛盾がでてきます。イザナミを追って黄泉の国に行ったイザナギが戻ってきます。禊(みそ)ぎをし、そのとき鼻から須佐之男命が生まれたわけですから、一種の単性生殖です。母親のDNAは受けつげるはずもなく、もちろん記憶もないと思われます。「話に聞く母様」というだけで恋しがったのかな。
[ろ]須佐之男命は何人もの神様を殺した前科がある(○)
■須佐之男命は粗暴な神様だったらしい。天照大神が機屋(はたや)で神に奉げる衣を織っていたそうです。須佐之男命は機屋の屋根に穴を開けて、そこから皮を剥いだ馬を落とし入れたらしい。なんでこんな悪戯をしたのかな。一人の天の服織女(あまのはたおりめ)が驚いて梭(ひ、機織り機の部品)で陰部を刺して死んでしまったとのこと。
□怒った天照大神が天の岩屋に隠れて岩戸を閉じたらしい。なんとか出てきてもらったあとで、神様たちはミーティングを開き、須佐之男命を高天原から追放することに決めます。須佐之男命は髭や手足の爪を抜かれたらしい。痛かったでしょうね。
□旅立つ前に、オーゲツヒメという女神に食事を求めました。オーゲツヒメは鼻、口、尻などからさまざまな食物を出して美味しく料理したらしい。でも、須佐之男命はけがらわしいと怒り、オーゲツヒメを殺してしまったようです。恩を仇で返す馬鹿な奴です。2人も殺せば近ごろでは死刑の可能性が高まります。食事が旨ければそれで満足すべきです。そう言えば月読命も、食べ物がけがらわしいといって神様を殺し、天照大神の逆鱗に触れたことがありました*5。
□その後、須佐之男命は地上に降り、出雲国の肥の川の上流の鳥髪(とりかみ)の地で老夫婦と娘が泣いているのに出会います。
[は]やまたのおろちは、漢字では「八又之雄呂血」と書く(×)
■正しくは、「八岐大蛇(日本書紀)、八俣遠呂智(古事記)、八俣遠呂知(その他)」と書くそうです。「8つの頭と8本の尾を持ち、目はホオズキのように真っ赤で、背中には苔や木が生え、腹は血でただれていた」とのこと。蛇のペニスは二股にわかれている聞きます。ごく稀に突然変異で双頭の蛇が生まれることがあるとも聞きます。でも頭が8つで尾が8つです。かなり珍しいものでしょうね。
[に]やまたのおろちは、山を七巻き半するほどの長さがあった(×)
■正しくは、「…八つの谷、八つの峰にまたがるほど巨大だった」だそうです。
□山を七巻き半したのは、大むかでの話ですね。琵琶湖から眺められる三上山(みかみやま、滋賀県野洲市)という山に住んでいたらしい。俵藤太秀郷(たわらとうたひでさと、藤原秀郷)という英雄が退治したそうです。そんなに大きなむかでをどうやって殺せたのか不思議です。なに、それほど巨大ではないそうです。七巻き半、つまりハチマキに少し足りないほどの長さだった…というのは、落語「矢橋船(やばせぶね)」に出てくるお話です*4。
[ほ]ワニに皮をはがれて苦しんでいるウサギを助けた大国主命(おおくにぬしのみこと)は須佐之男命の血縁関係である(○)
■須佐之男命は無事にやまたのおろちを退治し、犠牲者となるところだった娘さんと結婚します。この二人の間にできたのか、あるいは側室とのあいだなのかはわかりませんが、何代かあとの子孫に大国主命がいるそうです。
◆参考*1:HP「ヤマタノオロチ – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%83%8E%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%83%81
◇*2HP「スサノオ – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%8E%E3%82%AA
◇*3HP「日本最初のストリップ、アメノウズメの裸踊りを演出したのは誰?」
http://blog.q-q.jp/200710/article_71.html
◇*4CD「米朝落語全集:第八集『愛宕山/矢橋船』」三代目桂米朝、TOCZ-5072、東芝EMI
◇*5HP「日本の月の神様はどんな人だったの?」
http://blog.q-q.jp/200801/article_9.html

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