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zoom RSS 慣用句・諺の問題。「山の芋が鰻になる」ってどんな意味なの?

<<   作成日時 : 2008/07/23 06:58   >>

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★日本語★
問題:夏が真っ盛りになってきました。だからというわけではありませんが、夏においしい食べ物にまつわる慣用句の問題です。次の慣用句・諺の説明で正しいものはどれでしょうか?
[い]「夏の虫、氷を笑う」とは、見識が狭いことのたとえである
[ろ]「日向(ひなた)に氷」とは、「日向水(ひなたみず)」とおなじで「なまぬるい様子」をあらわす
[は]「鰻の寝床」とは、「水でヌルヌルした床」を意味する
[に]「山の芋が鰻になる」とは、「突拍子もない変化が起きる」ことである
[ほ]「心太(ところてん)式」とは、「押されて苦労なく進むこと」である

(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照
説明:[い]「夏の虫、氷を笑う」とは、見識が狭いことのたとえである(○)
■夏の虫は冬の氷のことには想像が及ばず、理解できないらしい。「見識・視野の狭いことや無知なこと」のたとえに使うようです。「夏の虫」は火の中に飛び込んで敵を喜ばせます。氷を笑って、かえって自分が嘲笑を受けます。諺の世界では、ずいぶん馬鹿者扱いされていますね。
[ろ]「日向(ひなた)に氷」とは、「日向水(ひなたみず)」とおなじで「なまぬるい様子」をあらわす(×)
■正しくは、「…蓄えが乏しくなっていくことのたとえ」だそうです。日向に氷を出しておくと、次第に溶けていきます。貴重なもの、大切なものが徐々に消えてなくなっていくことをあらわすらしい。「競馬で大穴を当てたといってもね。日向に氷で、もうほとんど残っていないさ」などと使うのかな。より現代風には、「北極海の氷」とか、「キリマンジャロの氷河」という環境に配慮した表現が推奨されています。
[は]「鰻の寝床」とは、「水でヌルヌルした床」を意味する(×)
■正しくは、「鰻の寝床とは、間口が狭くて奥行きの深い建物や場所のたとえ」だそうです。京都の古い町屋は鰻の寝床が多いようです。その昔、固定資産税が間口の広さに対してかけられたためと言われます。「税は文化を支配する」という一例ですね。
[に]「山の芋が鰻になる」とは、「突拍子もない変化が起きる」ことである(○)
■ネットの辞書によれば、「起こるはずのないことが実際に起こるたとえ。また、思いもよらないほどの変化をするたとえ」だそうです。
□生物界では、突然変異という現象があります。現実に起こる突然変異は、植物からは新しい植物が生まれ、動物からは新しい動物が生まれます。山の芋はユリ目ヤマノイモ科の植物です。鰻は条鰭綱(ジョウキコウ)ウナギ目の動物です。植物から動物が生まれるとは、ダーウィン博士も座り小便を漏らすぐらいの奇跡でしょうね。
[ほ]「心太(ところてん)式」とは、「押されて苦労なく進むこと」である(○)
■心太を突くところを御覧になったことがあると思います。棒状の心太を箱型の筒に入れます。お尻からピストン状の棒で押し出します。出口にもうけられた粗い網目に切り裂かれ、心太はひも状になって出てきます。つけ汁やかけ汁がよくまぶれて風味が増すそうです。汁は関東では辛子酢醤油、関西では黒蜜を使うようです。
□「大学に心太式に入学した」などと使われます。小・中・高・大のエスカレータ校なんでしょうね。大学までは心太式も悪くありません。残念ながら、社会に出てからは、心太式のものはあまり見られないようです。
◆参考:HP「慣用句辞典 ひな〜ひや」
http://www.geocities.jp/tomomi965/ko-jien06/ha11.html
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コメント(8件)

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「うなぎの寝床」状の町家が間口に対して税金をかけたためにできたとする説をweb上にお書きですのでお尋ねします。たしかにweb上にはたいへんたくさんこの説が出まわっています。
 税金逃れ説はあきらかにまちがいなのですが、あまりに間違った説が普及しているので興味をもちました。どこからそのような説をお聞きになったのか、あるいはお読みになったのかを知りたいと思っています。古くからいわれているようですが、文献ではまだ発見できません。

 ちなみに2008年7月28日にWIKIPEDIAの「京町家」の解説を修正しました。「町家の立地する敷地は、間口が狭く奥行きが深いため、「うなぎの寝床」と呼ばれる。これは、江戸時代頃に町費が間口に応じて決められたためである【とする俗説が流布しているが、これは誤りである。通りに多くの家屋を建ち並ばせるためには、必然的に間口が狭く、奥行きが深くなる】。」  (【】内を追加しました。)

神戸松蔭女子学院大学 中林浩(都市計画学専攻)
nakabayashi
2008/08/10 12:44
コメントをありがとうございます。
お返事が遅れて申し訳ありません。
専門のかたに読んで頂いて恐縮しております。
m(_ _)m

「税金逃れ説をどこで聞いたか」というご質問ですが、残念ながら忘れました。
 東京生まれ東京育ちですが、10代終わりから7年ほど京都に住んでいました。京都の友人・知り合いもでき、お宅に呼ばれたとき、東京の家とはずいぶん違う造りだなと驚きました。そのころ、聞いた話だろうと思われます。
ただし、それが地元京都の人の口から出た話か、地方からの人から出た話であるかは覚えていません。専門家の話ではなかったでしょう。おそらく、1回だけではなく、繰り返し聞いていると思います。

税と文化の関係についてたいへん自然な因果になっているので、納得してしまいました。でもよく考えてみると根拠はわかりません。いつごろ何という名前の法律により「間口に応じて税金をかける」と触れられたのか。具体的なことはまるでわかっていません。

↓続く↓
nakabayashi様<素町人
2008/08/17 13:32
 ここから先は専門家の方には少し申し上げにくいことなのですが、思い切って申し上げます。Wikipediaには次のように記述されています。
 Wikipedia(京町家の項、080817現在)より引用

前略…町家の立地する敷地は、間口が狭く奥行きが深いため、「うなぎの寝床」と呼ばれる。これは、江戸時代頃に町費が間口に応じて決められたためであるとする俗説が流布しているが、これは誤りである。通りに多くの家屋を建ち並ばせるためには、必然的に間口が狭く、奥行きが深くなる。 京都に現存する町家は、1864年の蛤御門の変ののちに発生した大火(どんど焼)以降に建てられたものがほとんどである。平成10年の京都市の調査によると、町家は市中心部だけで約28,000残っており、毎年1,000軒程度が失われている…後略

↓続く↓
nakabayashi様<素町人
2008/08/17 13:35
この文章には、京町家の間口が狭いのは「多くの家屋を建ち並ばせるためである」という意味が含まれています。ただ、残念ながら、その根拠が記されていません。また、「間口と税金に関係ありとする説は俗説である」と書かれています。残念ながら、俗説たる根拠もまた記されていません。そのため、どちらも根拠の見えない意見になってしまっています。

勝手な推測をするとすれば、専門家の方だけに、その世界ではあまりに常識化している事実なので、うっかり根拠を記すのを忘れられたのかもしれません。
ただ、それでは専門外の人間、素人にはなかなか納得がいきません。

できましたら、Wikipediaの「京町家」の項目に、先生の説ならびに俗説の根拠を記して頂ければ幸いです。
素人が生意気を申し上げて誠にもうしわけありません。
m(_ _)m
nakabayashi様<素町人
2008/08/17 13:37
お返事ありがとうございました。何人もの方にコメントをしているので、発見するのに時間がかかりました。これはアゲアシトリというより、この説の広まり方に興味があります。それとわたしは建築学のなかで都市計画学を専攻しましたが、建築史や都市史の専門家ではありません。
↓続く↓
中林浩
2008/08/28 01:35
みなさんの返事からわかってきたことは、京都の小中高ではそう教えられているという事実があるようです。ただ書いたものはまだ発見できません。
「通りに多くの家屋を建ち並ばせるためには、必然的に間口が狭く」という根拠を、ということですが、これは物理的に自明ではないでしょうか、一定の辺を多数で割れば小さくなるわけですから。じじつ、商家が建ち並んだところでは京都にかぎらず日本各地・世界各地でウナギの寝床があります。ただ、京都の町家の発生は特殊だという説も有力ですが。
↓続く↓
中林浩
2008/08/28 01:41
「間口と税金に関係ありとする説は俗説である」という根拠ですが、基本的にはこの説の側が根拠を示さなければ行けない問題かと思います。ですから、その根拠を書いたようなものを探しているわけです。
ただいえることは、間口税がなければ間口を大きくとる住宅を建てえたかどうかというと、そうはならなかっただろうと想定できます。
ウナギの寝床の形成と間口税の時間的な関係をはっきりさせるのがもっとも根拠となるかもしれません。それこそまさに専門家の文献を読み込んでまたコメントしたいと思います。
中林浩
2008/08/28 01:50
コメントをありがとうございます。
返事が遅れもうしわけありません。
m(_ _)m

 京都の小中高ではそう教えられているのですか。面白いな。仮に、税と間口の関係がまるでないとすれば、なぜそんな誤った情報が広まり、かつ申し送りされてきたのか。とても興味深い問題です。

 ところで、酒のつまみにこの話をしていたら、「京都の町家はホントに間口が狭いのか。それはたとえば江戸や大坂に比べてどの程度狭いのか」と聞かれました。
 聞かれてみると、なるほど、数字はまるでわかりせん。古い地図を調べれば、そんなことはすぐにわかるはずだうと追い打ちを受けました。

 もし、先生がご存じであれば、教えて頂きたいところです。京都の町家の間口の狭さを示す数字はあるのでしょうか。もしあるのなら、江戸や大坂と比べてどのぐらい狭いのでしょうか。
 お手すきの折りでけっこうですから、もしご存じであれば、ご教示ください。
m(_ _)m

中林浩様<素町人
2008/09/14 17:43

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