土に関するクイズ。土の3分の1は空気ってホントなの?

画像
★科学★
問題:土は食品の基盤としてわれわれの身体を支えているそうです。ほとんどの場合、土がなければ農業は成り立ちません。牛が食べる草がなければ、カウボーイも商売あがったりでしょう。
●土は心もいやしてくれます。でも、最近の都会では土を見る機会がだんだん減っています。わが近所でも土が露出している場所は、あまり多くありません。西洋長屋にはわずかに植物が植えられている庭があります。でも子供たちはそこではあまり遊ぼうとはしません。昔の子供は、アリの行列を眺めていたり、団子虫をからかったり、カマキリの巣を壊したりしていたものです。ゲームばかりしていると、心身の成長に悪い影響が出るのではと心配になります。
●それはともかく、土に関する雑学クイズです。次のうちで正しい記述はどれでしょうか?
[い]土の中は地表から50cmほどもぐると、真夏の暑さも真冬の寒さも感じなくなる
[ろ]土の容積の3分の1は空気である
[は]縦1m×横1m×深さ15cmの地表の土を調べたら、2cm以上の動物が360匹いた
[に]ミミズが土を耕すことを発見したのは「種の起源」で知られるダーウィンである
[ほ]江戸時代の初期、関東平野では野菜はあまり収穫できなかった
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[は]と[に]、[ほ]が正しい
説明:●[い]土の中は地表から50cmほどもぐると、真夏の暑さも真冬の寒さも感じなくなる(×)
正しくは、「…地表から20cmほどもぐると…」だそうです*1。土の中で、気温の変化をまともに受けるのは、地表からわずかに2~3cmとのこと。深くなればなるほど影響は薄れます。20cmぐらいで大気の変化とは無縁の世界になるそうです。地下で生活すると、真夏の暑さも真冬の寒さも上手に防ぐことができるらしい。
○大気の小さな温度変化は受けないけれど、年中寒いと土の中の温度もまた下がるようです。永久凍土(ツンドラ)ができたり溶けたりするのは、そのあかしかな。
●[ろ]土の容積の3分の1は空気である(×)
正しくは、「土の容積の半分は空気である」だそうです*1。土の出来上がりかたや成分は、各地によってだいぶ異なりましょう。耕された直後の畑の土は、もっと多く空気を含むかもしれません。平均すると半分ほどらしい。だからこそ、断熱の働きが強くなるのかな。
●[は]縦1m×横1m×深さ15cmの地表の土を調べたら、2cm以上の動物が360匹いた(○)
志賀高原の原生林の土を1メートル四方の四角に切って、深さ15cmまで調べた人がいるらしい。以下の生き物が見つかったとのこと。
---2cm以上のミミズやムカデなど体の大きい動物は360匹
---2mm以下のトビムシ、ダニ、イトミミズなどは203万匹
---微生物は10兆匹以上
こんな数だったようです*1。なぜか2mmを越えて2cm未満の動物については記されていませんでした。203万匹と10兆匹は、おそらく部分を勘定して全体を推測した数値なのでしょう。
○ちなみにトビムシとは足が6本あり、よく飛び跳ねる小さな虫で、土の中に多く棲むらしい。Wikipediaによれば、、節足動物門六脚上綱内顎綱に属するそうです*2。昆虫に似て非なるものであるとのこと。
○ある研究者が土の上に記された片方の足跡の下にどのぐらいの生き物が棲んでいるか調べたとのこと。ダニが1000匹、トビムシが100匹いたそうです*3。こちらのHPでは「原始的なタイプの昆虫」と呼んでいました。説がわかれているのかな。
●[に]ミミズが土を耕すことを発見したのは「種の起源」で知られるダーウィンである(○)
チャールズ・ダーウィン氏は明治15(1882)年に亡くなっています。その前年書かれた小冊子、「ミミズの作用による栽培土壌の形成」が最後の著作らしい。この文は、天保8(1837)年前後から続けられてきたミミズ研究の集大成だそうです*5。
●[ほ]江戸時代の初期、関東平野では野菜はあまり収穫できなかった(○)
関東平野は、富士山噴火の火山灰が積ったやせた土地だったらしい。アルミニウム分の多い酸性土壌だったとのこと。江戸時代にさまざまな土壌の改良が行なわれたそうです。ぬか、骨粉、魚骨を大量に畑にすき込んだり、江戸に住む人たちのし尿を集めて下肥(しもごえ)として撒いたそうです。下肥は窒素肥料になるらしい。さらに、ワラや落葉、枯れ草に下肥をかけて腐らせた堆肥をすき込んだり、都市部から集めたかまどの灰をカリ肥料として撒いたそうです。
○努力は報われ、やがてミミズが棲める程度になると、より良い土壌に育っていったそうです。練馬大根、小松菜、早稲田茗荷(みょうが)、あるいは岩槻葱(いわつきねぎ)などが収穫できるようになったとのこと*1。
◆参考*1:書籍「頭にやさしい雑学読本5」竹内均編、三笠書房
◇*2HP「トビムシ目 – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%A0%E3%82%B7%E7%9B%AE
◇*3HP「http://www.ja-shionoya.or.jp/life/ikimono/ikimono_1/ikimono_10.htm(農の生き物ウォッチング)」
http://www.ja-shionoya.or.jp/life/ikimono/ikimono_1/ikimono_10.htm
◇*4書籍「種の起源 上」文庫486頁、ダーウィン著、岩波文庫
◇*5HP「チャールズ・ダーウィン – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3

ぬけられます→科学雑学クイズ一覧

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 32

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
面白い 面白い 面白い 面白い 面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック