漢字の読み間違いの問題。「風上に立つ」は「かぜかみに立つ」では誤り?

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★日本語★
問題:つい間違って覚えてしまい、長くそのままほったらかしてしまう。そんなちょっとした読み間違いの問題です。次のうちで正しい記述はどれでしょうか?
[い]「風上に立つ」の「風上」は「かぜかみ」と読む
[ろ]「可哀相な河合その子」の「可哀相」は「かあいそう」と読む
[は]「困難にめげず作業を完遂した」の「完遂」は「かんすい」と読む
[に]「間髪を容れずに攻め入った」の「間髪」は「かんぱつ」と読む
[ほ]「おそろしき怨念じゃなぁ」の「怨念」は「しゅうねん」と読む
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[は]が正しい
説明:●[い]「風上に立つ」の「風上」は「かぜかみ」と読む(×)
正しくは「かざかみ」だそうです。「風」という漢字は、訓読みのまま熟語になるとなぜか「かざ」と読むことが多いらしい。「風花(かざはな)」、「風車(かざぐるま)」、「風穴(かざあな)」、「風下(かざしも)」など、みんなそうですね。
●[ろ]「可哀相な河合その子」の「可哀相」は「かあいそう」と読む(×)
正しくは「かわいそう」だそうです。漢字では「可哀想」とも書きます。もともと「かわいそう」という言葉があり、漢字は当て字だそうです。
●[は]「困難にめげず作業を完遂した」の「完遂」は「かんすい」と読む(○)
「完遂」は「完全に遂行(すいこう)する」ことです。「完全にやったので、遂(つい)にやったと叫ぶ」ことではありません。「かんつい」という読みは誤りです。
●[に]「間髪を容れずに攻め入った」の「間髪」は「かんぱつ」と読む(×)
正しくは「かんはつ」だそうです。もっと正確に言えば、「かん、はつをいれず」だそうです。わかれていますので濁りません。「間髪」という熟語があるわけではなく、「その間(かん)」などという場合の「間(かん)」に、「髪の毛1本もいれる余地がない」という意味らしい。
●[ほ]「おそろしき怨念じゃなぁ」の「怨念」は「しゅうねん」と読む(×)
正しくは「おんねん」だそうです。
○寄席の怪談噺のお話。最後はきまって「はておそろしい…(チョ~ンという拍子木)、執念(しゅうねん)だなぁ」という紋切り型で終わるそうです。悪いジャリがいて覚えてしまい、噺家が「はておそろしい…」まで言うと、「執念かい」と叫びます。悔しいから「…妄念だなぁ」と逃げます。翌晩も「おそろしき…」まで言うと、「執念かい、妄念かい」と憎たらしいジャリが叫んだらしい。もう逃げ道がなくて「う~む、残念だなぁ」と言ったという話が落語の枕に使われています*2。「怨念」を使えば、3日目まではなんとか逃げられたかもしれません。
◆参考*1:書籍「勘違いことばの辞典」144~145頁、西谷裕子編、東京堂出版
◇*2CD「NHK落語名人選79『お化け長屋(前半)』」5分25秒~7分30秒、三代目三遊亭金馬、POCN-1119、NHKサービスセンター

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