漆紙文書(うるしがみもんじょ)とはどんなもの?

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★歴史★
問題:昔のさまざまな事実を知る手がかりとなるのは、たとえば古代なら集落の遺構とか埴輪、古墳、さまざまな副葬品などがあります。紙が普及し、さまざまな記録が残されるようになってからは、公私で作成した文書があります。
●では、昔の様子を知るよすがとなる漆紙文書とは、次のどんな文書でしょうか?
[い]秘密の誓約などをしたため、表裏に漆を塗って簡単には読めないようにしてある文書
[ろ]漆紙という特殊な厚手の紙に書かれた文書で、経年変化や虫食いに強い。宮中でのみ使用された
[は]目が粗く、漆のようにやや赤黒い色をした粗末な紙に書かれた文書。江戸時代の農民が主に共同農作業や村の行事の記録用に使った
[に]漆を使う職人たちが、貯蔵した漆液を空気に触れさせないよう、液面に張った古紙。多くの場合、戸籍などの廃棄文書が使われた
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[に]漆を使う職人たちが、貯蔵した漆液を空気に触れさせないよう、液面に張った古紙。多くの場合、戸籍などの廃棄文書が使われた
説明:普通、昔の紙は保存されない場合には、焚きつけにされたり、土の中に廃棄されたりします。燃やせば跡形もありません。土の中でも、しばらくたつと、紙を構成している植物性繊維が微生物によって分解され、やはり何も残りません。倉に保存された紙でさえ、虫食いなどでほとんど読むに耐えない場合があります。
●でも、運良く現在にまで生き延びている紙もあります。漆紙文書もそのひとつです。工芸品に使う漆の液は、長時間空気にさらすと硬化する性質があるそうです。保存する場合には、空気に触れないように液面に紙を密着させて蓋をするらしい。この紙には、漆の液がしみこみます。ご存じのように、漆は王水にも勝つほどの丈夫さと保存性があります。漆の液面に張られた紙も、現在にまで生き延びることができました。
●漆の蓋紙に使われるのは、サラの紙ではありません。多くの場合、手紙や暦、帳面、廃棄された戸籍関係の文書など、古い紙が使われます。昔、紙は貴重品でしたから、再利用は当然だったわけですね。で、偶然に昔の古い資料が現在に蘇ることがあるそうです。
●漆紙文書は、多くの場合、肉眼では読めないらしい。赤外線カメラなどを利用し、書かれている内容を判読するようです。
●昭和48(1973)年に多賀城(たがじょう)跡から見つかったのが最初らしい。多賀城は、律令時代に陸奥国(むつのくに)の国府が設置されていたそうです。当時の記録が見つかったのかな。
●その後、藤原京跡、平城京跡、長岡京跡、平安京跡、太宰府跡など、全国で20を越える数の遺跡から漆紙文書が見つかっているようです。偶然が残してくれた紙から何がわかるのか。興味深いところですね。
◆参考:HP「漆紙文書 – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%86%E7%B4%99%E6%96%87%E6%9B%B8
◇HP「多賀城 – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E8%B3%80%E5%9F%8E
◇HP「即身仏(ミイラ)にも使われる日本的な素材とはなに?」
http://blog.q-q.jp/200704/article_81.html

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