妊娠中毒に効果がある寝具とはどんな形をしているの?

画像
★科学★
問題:日本の科学者が、かつて妊娠中毒症に効果がある寝具を発明したことがあるようです。あまり普及はしていないようですが、少なくとも実験ではかなり有効だったらしい。では、この寝具はどのような格好をしたものでしょうか?
[い]座って寝られるように、大きな椅子にシートベルトがついたようなもの
[ろ]横になったときに気持がいいように、マットに妊婦のひとがたの凹みをつけたもの
[は]リクライニングシートだけど、シートごと寝返りが打てるような仕掛けのあるもの
[に]ベッドに直径40cmほどの深い窪みがあり、お腹の出てきた妊婦でもうつぶせに寝られるようなもの
[ほ]巨大なハンモックで、寝返りなどで動くとしばらく揺れているもの
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[に]ベッドに直径40cmほどの深い窪みがあり、お腹の出てきた妊婦でもうつぶせに寝られるようなもの
説明:四つ足の動物には妊娠中毒症がないそうです。ということは、人間が無理に直立しているから妊娠中毒症が発生するのではないか。そう考えた大阪市立母子センターの萩田幸雄副所長らのグループが、妊娠中毒症予防ベッドを作ってみたそうです。
●厚さ20cmほどのマットに直径40cmほどの穴が開けてあるとのこと。妊婦はここにお腹をいれ、うつぶせでも寝られるとのこと。
●前回の妊娠時に妊娠中毒症にかかった妊婦31人に試してもらったそうです。妊娠6ヶ月の前から穴あきマットに寝てもらったようです。すると実験では妊娠中毒症にかかったのは2人だけでした。ふつうは30~50%の妊婦が妊娠中毒症を繰り返すらしい。つまり9人~15人ぐらいは妊娠中毒症を起こしてもいいはずです。穴あきマットは明らかに効果があったようです。
●胎児の発育にもいい影響があるとのこと。前回の妊娠では胎内死亡が3例、胎児の発育遅れが3例あったそうです。実験ではともにゼロだったとのこと。さらに出産週数が平均38.6週、出生時体重も平均3077g、いずれも前回の平均を上回ったらしい。
●子宮後壁と脊椎の間には大動脈と大静脈が通っているそうです。妊娠後期、子宮が大きく重くなった時、直立やあお向けの姿勢でいると血管が圧迫され、それが妊娠中毒症につながるという見方があるらしい。
●なお、穴あきベッドの開発は20年ほど前に行なわれたものです。西川寝具専門店のイースリープスタイルというHPには、穴あきベッドを「妊娠中毒症の症状を和らげるマット」として開発したという記録が見つかりました*2。ただし、現在、商品として販売されている形跡は見つかりませんでした。楽天市場で「穴あきベッド」を検索語にしても何もひっかかりません。素人目には、なかなかいい案のように思えますが、何か問題点があるのでしょうか。
●余談ですが、最近では妊娠中毒症という言葉は専門家は使わないらしい。毒がないのに「中毒」はおかしいという意見が強いそうです。かわりに妊娠高血圧症候群と呼ばれるそうです。
●いわゆる「つわり」は、妊娠中毒症の一種と考えられていたこともあるそうです。でも、今のお医者さんたちは異なったものと見ているらしい。現在では、重症の場合を除き、「つわり」は病気とはとらえられないし、妊娠中毒症という呼びかたもされないとのこと。
◆参考*1:書籍「科学面白トピックス」新書初版63頁、馬場錬成&Quark編、講談社
◇*2HP「[主な研究開発の歩み]布団用語集【西川寝具専門店・イースリープスタイル】」
http://www.41210.jp/bed/2005/09/post_79.html
◇HP「項目3」(口絵の参考にさせて頂きました)
http://www.geocities.jp/da_honfamily/sub3_2005.html

ぬけられます→科学雑学クイズ一覧

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック