果物でウランを精錬できるってホント?

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★科学★
問題:我々の身近にある果物は、原子力発電用のウランの精錬に役立っていると聞きます。それは次のどれでしょうか?
[い]パパイア
[ろ]ナシ
[は]カキ
[に]マンゴー
[ほ]ミカン
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[は]カキ
説明:カキにはご存じのタンニンが含まれています。この植物タンニンは、金属と強く結合する性質を持っているとのこと。原子力に使用されるウランを吸着することができるそうです。
●ウランの吸着には含水酸化チタン、イオン交換樹脂などを使う方法もあるそうです。でもコストが高く、吸着剤の調整に時間がかかっていたらしい。
●20年ほど前、宮崎医科大学の宮崎医科大学の坂口孝司教授らのグループは、タンニンなどのポリフェノール系生体物質が、ウランと強い親和性を持っていることに着目したそうです。タンニンといえば柿渋(かきしぶ)です。渋柿の渋を固定し、ウラン吸着能を調べてみたらしい。その結果、渋1gあたり1.7gのウランを吸着したとのこと。極めて高い吸着能だそうです。
●さらに、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、カドミウム、ウランなどを含む金属混合液からの、金属イオン選択吸着能を調べました。その結果、ウランを圧倒的によく吸着したそうです。わずか10ppb (10×10のマイナス9乗)という低い濃度の含ウラン廃水から、ウランを100パーセント吸着、回収したそうです。
●渋柿は安価で大量に入手できます。渋で作った吸着剤は、吸着速度が速く、塩酸で簡単に脱着できるらしい。しかも再利用も可能とのこと。現在では、植物タンニンを使って精錬する方法が実用化されているそうです。
●日本はウランを海外からの輸入に頼っています。でも、海水中には40億トンのウランが含まれているそうです。吸着する方法を磨き上げていけば、資源のための土下座外交をしなくて済むかも。頑張ってほしいですね。
◆参考*1:HP「川村通商(株)植物タンニンとは」
http://www.kawamura-net.co.jp/05-01tannin.html
◇*2:書籍「科学面白トピックス」新書初版196頁、馬場錬成&Quark編、講談社
◇HP「原子炉格納容器蓋取付け作業の様子」(口絵の参考にさせて頂きました)
http://www.energia.co.jp/atom/teiken_1_24/jokyo-12-01.html

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