クレラップやサランラップは金属の器でも使えるの?

画像
★科学★
問題:小さいころ、食品用の透明なラップが登場したとき、おかしな物が流行っているなと思いました。いつのまにやら日本の台所に定着しました。いまラップのないご家庭は少数派でしょう。とくに電子レンジを利用されるご家庭では、必需品と化しているようです。
●では、ラップに関する雑学クイズです。次のうちで正しい記述はどれでしょうか?
[い]ラップが食器や食品容器につくのは静電気の力だ
[ろ]ラップの厚さは10数μm(マイクロメートル、100万分の1m)しかない
[は]高温には強いが、低温に弱く、零下30度でパリパリになってしまう
[に]日本でラップが市販されはじめたのは、一般家庭用電子レンジの発売の1年後である
[ほ]環境ホルモンの疑惑で消費者の拒否反応を受けたことがある
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]と[ろ]、[ほ]が正しい
説明:●[い]ラップが食器や食品容器につくのは静電気の力だ(○)
参考資料*1によれば、ラップはロールから引きはがされるときに静電気を持つそうです。その静電気の力で陶磁器や合成樹脂の食品容器にくっつくらしい。絶縁体にはくっつきやすく、金属などの良導体では、静電気が流れてしまうため、くっつきにくくなるそうです。でも、我が家にたまたまあったマイナーな会社のラップは、ステンレス製のボールでもちゃんと密着し、蓋ができてしまいました。最近のラップは改良が著しいのかな。
●[ろ]ラップの厚さは10数μm(マイクロメートル、100万分の1m)しかない(○)
「100万分の1」なんて単位を持ち出されると、もの凄く薄く感じますね。でも、たとえば商店で支払う1万円札の厚みは100μmぐらいらしい。お釣りとともに受け取る感熱紙のレシートは、だいたい60μmぐらいの厚みとのこと。感熱紙レシートの1/4~1/5ぐらいの厚さと考えると、びっくりするほどではないのかな。
●[は]高温には強いが、低温に弱く、零下30度でパリパリになってしまう(×)
正しくは「…マイナス60度まで耐えられる」だそうです。ラップの原料は、サランラップとクレラップがポリ塩化ビニリデンという化合物、理研ビニル工業のリケンラップは塩化ビニール樹脂だそうです。これらのフィルムはマイナス60度C~150度C前後まで対応しているとのこと。家庭で使う場合は、冷凍庫でもまず問題ありません。圧力釜の内部は150度ぐらいだそうですから、こちらは限界ぎりぎりかな。
●[に]日本でラップが市販されはじめたのは、一般家庭用電子レンジの発売の1年後である(×)
正しくは「…一般家庭用電子レンジの5年ほど前から発売されていた」だそうです。昭和35(1960)年、60年安保の年ですね。旭化成がサランラップの商品名で発売したのが初めらしい。一般家庭向けに電子レンジが発売されたのは昭和40(1965)年だそうです。
●[ほ]環境ホルモンの疑惑で消費者の拒否反応を受けたことがある(○)
1990年代には、環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)の影響がうるさく言われました。ラップは食品にじかに触れます。消費者は環境ホルモンを疑い、拒否されたこともあったらしい。
○日本ビニル工業会という業界団体によれば、SPEED'98(「内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質」旧環境庁1998年5月作成)というリストに載っているような危険物は、発売当初からずっと使っていなかったとのこと。信じていいのかな。
◆参考*1:書籍「つかぬことをうかがいますが…2」文庫初版53~54頁、ニュー・サイエンティスト編集部編、金子浩訳、早川書房
◇HP*2「圧力鍋の中は何気圧?」
http://blog.q-q.jp/200707/article_20.html
◇*3HP「食品用ラップフィルム – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E5%93%81%E7%94%A8%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0
◇HP「サランラップ」(口絵の参考にさせて頂きました)
http://www.fukuji.net/jishabinn/rappu/saran.htm

ぬけられます→科学雑学クイズ一覧

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック