国字の問題。「躾」は「しつけ」と読むの?

問題:●日本で作られた漢字、国字の問題です。次のうちで正しい記述はどれでしょうか?
□[い]「躾」は「しつけ」と読む
□[ろ]「茣蓙」は「あぐら」と読む
□[は]「鯰」は「なまず」と読む
□[に]「浅蜊」は「あさり」と読む
□[ほ]「凩」は「ふぶき」と読む
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)
●●●★●●●
正解:[い]と[は]、[に]が正しい
説明:
●[い]「躾」は「しつけ」と読む(○)
ちかごろ問われている躾です。躾が悪いと不躾(ぶしつけ)な人間が出来上がります。躾が悪いと子供は学校でおとなしくしていられません。一人の子供のためにクラス中が迷惑します。もちろんちゃんとした親のほうが多数派ではありますが。いわゆる格差は収入の面でもあるようですが、躾の面でもあるようです。
●[ろ]「茣蓙」は「あぐら」と読む(×)
正しくは「ござ」です。藺草(いぐさ)の茎で編んだ敷物だそうです。移動式の畳と呼んでいた外人がいました。昔の子供は、茣蓙を引いてもらってママゴト遊びをしていました。いまはビニールシートなのかな。
○余談ですが、むかし沖縄県にあったのはコザ市です。南アルプス市ができるまでは日本唯一のカタカナ市名だったそうです。現在は沖縄市になっています。
●[は]「鯰」は「なまず」と読む(○)
鯰は英語ではcatfishと呼ばれます。猫のように髭(ひげ)があるからだそうです。日本の漢字はなぜ「鯰」なのかな。
○鯰はアメリカの南部ではよく見られるらしい。小説「ハックルベリーフィンの冒険」では、旅に出た少年がミシシッピ川で鯰を釣ってフライパンで料理する場面があったと記憶します。素町人は30年ほど昔に京都の二条あたりの鴨川で鯰を釣った記憶があります。20cmぐらいの小ぶりなものでした。フライパンがなかったので、食べずに放流しました。
●[に]「浅蜊」は「あさり」と読む(○)
浅蜊はイタリア語ではVongola(ボンゴラ)と呼ばれるらしい。日本の浅蜊とおなじ種かどうかはわかりません。でも美味という点では似ているらしい。スパゲティはそんなに好きではありませんが、ボンゴレは旨いですね。
●[ほ]「凩」は「ふぶき」と読む(×)
正しくは「こがらし」だそうです。「困」という字と「風」という字が合体したような漢字です。木枯らしにはみんな困っていたのかな。風に関する国字というと「颪」を思い出します。阪神ファンには認知率100%の「おろし」ですね。この漢字は風が下に吹き付ける感じがよく出ています。
◆参考:書籍「本試験型 漢字検定 1級試験問題集 ’08年版」成美堂出版
◇辞書「字源」簡野道明、角川書店
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries大辞林
◇HP「「目指せ盲導犬訓練士!ファミリー・サマーキャンプ」 参加者大募集」(口絵の参考にさせて頂きました)
http://www.moudouken.net/topics/info2.html
ぬけられます→日本語雑学クイズ一覧
この記事へのコメント
ナマズの缶詰があるとは知りませんでした。どんな味付けなのかな。煮てあるのかな。エストニアで入手出来なかったのは、残念でしたね。
キャットフードの店を紹介されたのはお気の毒でした。
(^^;)