イギリスで報じられた日本の不倫男女の処刑。使われたのはギロチン?

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問題:「日本の姦通男女の処刑」(ジ・イラストレイテッド・ポリス・ニューズ 18750731)
●ヴィクトリア女王が君臨したイギリスでは、怪しい新聞が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)していたそうです。まっ、現在でも、怪しいマスコミは世界中に存在します。残念ながら我が国にも存在します。
●19世紀イギリスの怪しい一例がこの新聞記事です。日本から帰国したイギリス人旅行者の報告として取り上げられています。時代は明治8(1875)年です。
●「一組の男女が姦通罪で告発され、有罪とされた。女には○による八つ裂きの刑が宣告された」とあります。明治時代に八つ裂きの刑はなかったと思われます。また○があったとも思えません。では、この○に入る言葉はなんでしょうか?
[い]ギロチン
[ろ]野生の雄牛
[は]百人引きの車
[に]竹を使った装置
[ほ]蒸気機関車
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)


























正解:[ろ]野生の雄牛
説明:●ご存じのとおり、当時の日本で野生の雄牛などいたらたちまち捕まって農耕用にされるか、肉にされるか、転売されるのがオチです。アメリカと間違えているのかな。
●記事は、「このような恐ろしい非人道的行為はまったく信じられないものである」と結ばれています。新聞が与太話を作る場合、多くは読者の気持ちをマッサージしようとか、特ダネで目立ちたいといった単純な動機があるものです。あと、取材をサボるという怠け者の動機もありますね。
●この記事の場合は、マッサージに分類できるでしょう。「俺たちイギリス人は、人道的で、世界一進んでいるんだ」と思わせたかったのでしょう。「新聞代にいくばくかを支払ってくれたのだから、読者にはそんなささやかな幸せを与えねば」。ある意味では殊勝な記者魂ではあります。
●これに比べると、平成元(1989)年5月に発覚した朝日新聞の「珊瑚落書き事件」は、意味不明の与太話です。本田嘉郎氏という朝日新聞の写真部員が、沖縄のサンゴに「K・Y」という文字形の傷をつけます。これを水中写真で撮影し、記事にして、「こんなひどいことをするなんて観光客、ダイバーのモラルはどうなっているんだ」と嘆いてみせました。
●たいしたスクープでもありません。読者が気持ちよくなるわけでもない。わざわざ水中に潜って作業しています。仕事をサボりたいわけでもなさそうです。動機がさっぱりわかりません。結果として、社長は退任、編集局長は更迭、もちろんご当人はクビだそうです。韓国人大学生の銃乱射事件ではありませんが、現代では動機の不明な事件がときどき起こります。彼らは何に追われていたのでしょうか。
◆参考*1:書籍「ヴィクトリア朝珍事件簿」初版273~274頁、レナード・ダブリース著、原書房
◇HP「可可西里珍稀?物---野牛_搜狐IT」(口絵の参考にさせて頂きました)
http://it.sohu.com/20040903/n221869812.shtml

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