甲州は山梨、長州は山口、では「雍州(ようしゅう)」とはどこ?

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問題:見出しの質問に答えられる人はかなりの物知りと言えるでしょう。正解は「京都府」です。山城の国ですね。文人たちが格好をつけて呼んだ別称だそうです。「中国の雍州にたびたび都が置かれたことからの連想」という意味のことが参考資料*1にありました。「擁州府志」(貞享元年(1684))などの書物の名前にも使われています。よく見ると手偏が余分ですけど。まっ、細かいことは気にしないようにしましょう。
●現代ではまるで使われていません。ネット上の辞書にも日本国語大辞典(小学館)にも見当たりませんでした。Wikipediaの「雍州」の項には僅かに記されていました。
●では、昔の国名の問題です。次のうち正しい記述はどれでしょうか?
□[い]水府(すいふ)と言えば現在の大阪府のあたりを指す
□[ろ]壱州(いっしゅう)とは壱岐の旧国名である
□[は]隅州(ぐうしゅう)とは鹿児島方面の旧国名である
□[に]筑州(ちくしゅう)とは福岡県の旧国名である
□[ほ]常州(じょうしゅう)とは群馬県の旧国名である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)


























正解:[ろ]と[は]、[に]が正しい
説明:●[い]水府(すいふ)と言えば現在の大阪府のあたりを指す(×)
正しくは「現在の水戸」です。甲州の役所がある場所は「甲府」、駿州(駿河の国)の役所がある場所は「駿府」。いまの静岡市ですね。長州の役所は「長府」にありました。で、水戸は「水府」だそうです。
●[ろ]壱州(いっしゅう)とは壱岐の旧国名である(○)
長崎県の北部に浮ぶ壱岐の島です。古事記では「伊伎島」と書かれているとのこと。「由伎島」と書かれたこともあるとのこと。ナマリと発音の関係で表記する字が変わっているのでしょうか。
●[は]隅州(ぐうしゅう)とは鹿児島方面の旧国名である(○)
大隅半島を含むあたりを「隅州」とよぶそうです。種子島、屋久島、奄美大島などもその範囲内だそうです。参考にした本には日本の「オオスミ」だと書かれていました。
●[に]筑州(ちくしゅう)とは福岡県の旧国名である(○)
筑前の国も筑後の国も筑州と呼ばれていたそうです。どちらも現在の福岡県らしい。発音をちょっと間違えると、元総理橋本龍太郎氏が自民党幹事長のとき、選挙に敗れてテレビカメラの前で思わず呟いた言葉みたいに聞こえます。
●[ほ]常州(じょうしゅう)とは群馬県の旧国名である(×)
正しくは「茨城県の旧国名」です。発音は同じですが、上州と常州は違います。上州は「上野(こうずけ)の国」、常州は「常陸(ひたち)の国」ですね。釣りが好きで上州屋に行きたいのに、カカア天下なのでなかなか行けないのは上州の旦那さんです。
◆参考*1:書籍「遊んで地名に強くなる本 珍地名編」藁谷久三著、トラベル出版
遊んで地名に強くなる本〈珍地名編〉この一冊で「地名人」?!
◇*2HP「雍州 – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%8D%E5%B7%9E

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