食卓から段々遠のいていくマグロ。生涯泳ぎ続けるってホント?

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問題:マグロの漁獲量制限が報じられています。乱獲で量が減っているそうです。漁獲量制限と聞くと、サケ・マスとかソ連を思い出して不愉快な気分になります。まぁ、マグロは近ごろ食べ過ぎだからしかたないのかな。
●ではマグロに関する基礎知識の問題です。次のうち正しい記述はどれでしょうか?
□[い]マグロは生まれてから死ぬまで泳ぎ続ける
□[ろ]マグロが速く泳げるのは体温と関係がある
□[は]マグロをとる延縄漁(はえなわりょう)は100kmにも及ぶ「釣り糸」を使う
□[に]大西洋西部のクロマグロは、1975年を100とすると2001年では43にまで減っている
□[ほ]世界で唯一クロマグロの完全養殖に成功したのは大阪大学である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)


























正解:[い]と[ろ]、[は]が正しい
説明:●[い]マグロは生まれてから死ぬまで泳ぎ続ける(○)
生まれてから死ぬまで泳ぎ続けているそうです。普通の魚はエラブタと呼ばれる部分を動かして新鮮な水を流し込み、エラから酸素を吸い込みます。マグロにはエラブタを動かす機能がないとのこと。泳ぐことで新鮮な水を流し込み、呼吸をしているそうです。
●[ろ]マグロが速く泳げるのは体温と関係がある(○)
マグロは体温が高いため、筋肉の収縮が強まり、速く泳げるそうです。突進速度(短距離走)では80kmという猛スピードです。体温を高く保つための仕掛けがあるため、周囲の水温よりも5~10度も高い体温で生きているとのこと。普通の魚は水温とだいたい同じ温度で生きているそうです。人間社会にもいますね。周囲よりも体温の高い人。たしかに猪突猛進型に多いようです。
●[は]マグロをとる延縄漁(はえなわりょう)は100kmにも及ぶ「釣り糸」を使う(○)
延縄漁とは、幹縄と呼ばれる太い縄に枝のように枝縄をつけ、その先に釣り針をつける漁です。長い場合、150kmなどという例もあるとのこと。3000本もの枝縄をつけるそうです。網に比べて効率はあまり良くないとのこと。そのかわり狙いの魚に絞り込みやすく、漁業資源の保護には悪くない方法だそうです。この間、宮崎沖で当て逃げされて救命ボートで漂流し、生還を果たした人たちも、たしかマグロ延縄漁の方だったですよね。
●[に]大西洋西部のクロマグロは、1975年を100とすると2001年では43にまで減っている(×)
正しくは「13にまで減っている」だそうです。不安になります。でも、絶滅するわけではなく、回復可能な数字とのこと。シロナガスクジラなどは、全面捕獲禁止しなければ絶滅という事態まで追い込んでしまいました。マグロは捕獲量の制限で回復を待っています。将来は元本は取り崩さずに利息分だけ漁獲して、安定した供給にしようとしているそうです。
●[ほ]世界で唯一クロマグロの完全養殖に成功したのは大阪大学である(×)
正しくは「近畿大学水産研究所である」です。いまのところ商業ベースにはまだ乗っていないとのこと。頑張ってほしいものです。やがては、クロマグロが日本の重要な輸出品という日がくるかもしれません。昔は100g2000円もしていたトロが近ごろは200円だよ、なんてことになるかも。(^^;)
◆参考*1:雑誌「マグロはいつまで食べられるか」ニュートン0703月号、98~103頁、担当筆者本田崇、ニュートンプレス
◇HP「延縄 – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%B6%E7%B8%84
◇HP「水の中でいちばん速く泳ぐのはカジキかサメか北島か?」
http://blog.q-q.jp/200702/article_18.html
◇HP「クロマグロだけでなく、すべてのマグロが庶民には手が届かなくなってしまうの?」
http://blog.q-q.jp/200611/article_70.html

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