【★食事中禁★】家庭の嫌われ者、「阿久多牟之」とはなに?

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問題:古来から日本にいて、あまり好かれてはいない虫がいます。「阿久多牟之(あくたむし)」というのが昔の名前だそうです。では現在の名前はなんでしょうか?
□[い]白蟻
□[ろ]蚊
□[は]ゴキブリ
□[に]小蠅(ショウジョウバエ)
□[ほ]銀蠅
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























正解:[は]ゴキブリ
説明:深根輔仁(ふかねのすけひと)という人物が記した「本草和名(ほんぞうわみょう)」(10世紀初頭)には、「阿久多牟之」、「都乃牟之(つのむし)」という名前が記されているそうです。「本草和名」は中国の薬物学兼博物誌の翻訳本らしい。中国語でごきぶりは、「蜚■(虫偏に「廉」)」と書くそうです。
●「阿久多牟之」は「生ゴミをあさってゴミ箱をうろうろしている虫」というほどの意味でしょうか。「都乃牟之」はあの気味の悪い触角に注目した命名かと思われます。少なくとも平安初期~中期からは、ごきぶりは日本にいたようですね。
●江戸時代の本には「あぶらむし」という命名が見えるそうです。中村惕斎(てきさい)という人物の記した「訓蒙図彙(きんもうずい」という書物に出てくるとのこと。「訓蒙図彙」というのは、寛文6年(1666)に成立した図解事典だそうです。いわゆるヴィジュアル百科なのかな。
●井原西鶴の「西鶴織留(さいかくおりどめ)」という本には、「蝉の大きさしたる油虫ども数千疋(ひき)渡り来て、五器(ごき)類をかぶり、茶の水に入り…」というものすごい一節があるとのこと。五器は蓋付きの椀だそうです。「西鶴織留」は「日本永代蔵(にほんえいたいぐら)」の続編として書かれたと言われています。かなりの誇張はあるでしょうけれど、ごきぶりが少なくなかったことはうかがえます。
●寺島良安(りょうあん)という大阪の医者が書いた「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」(正徳3年(1713))では、「豆乃牟之(つのむし)」の俗名を油虫と呼び、老いた油虫を五器噛(ごきかぶり)と呼んでいるそうです。昔は油虫が五器をかじったのかな。
●ちなみに、現在「ごきぶり」と呼ぶのは、「ごきかぶり」が「ごきぶり」と誤記されたものが定着したとのこと。岩川友太郎という研究者が明治17(1884)年の「生物学語彙」という本でおかした間違いだそうです。
◆参考:書籍「日本史の中の動物事典」初版166~167頁、金子浩昌・小西正泰・佐々木清光・千葉徳爾著、東京堂出版

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