漢検準1級程度の難題です。「怯弱」は「きょじゃく」と読むの?

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問題:漢検準1級程度のかなり難しい問題です。次のうち正しい記述はどれでしょうか?
□[い]「怯弱」は「きょじゃく」と読む
□[ろ]「柴扉」は「さいひ」と読む
□[は]「鑓」は「やり」と読む
□[に]「梗概」は「びんがい」と読む
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)


























正解:[ろ]と[は]が正しい
説明:●[い]「怯弱」は「きょじゃく」と読む(×)。
正しくは「きょうじゃく」と読みます。卑怯、臆病にして気持ちの弱いことだそうです。「怯弱なる御曹司にこの危機が乗り切れるか」などと使います。
○弱いことを表す言葉はたくさんあります。「惰弱(だじゃく、懦弱とも書く)」は勢いの弱いこと、だらけていることに使います。性欲が弱いのに使うこともあるようです。「淫乱惰弱を去る」とかいうのは江戸時代の言い方ですね。カミサンについて述べたものらしい。「三年子なきを去る」の近所に書いてあったと記憶します。「三年~」はいまでは誰も使いません。とくに柳沢厚生労働大臣は絶対に口にしないほうがいいフレーズですね。その他、柔弱、文弱、脆弱などなど、弱さを表す熟語はさまざまです。
○ご存じのとおり、「虚弱」と書くと「きょじゃく」と読みます。「我が国の国会議員の多くは、肉体においては剛健、精神においては虚弱である」などと使います。この場合、「虚弱」を「怯弱」に入れ替えられますね。
●[ろ]「柴扉」は「さいひ」と読む(○)。
「柴(しば)の扉」は侘(わ)び住まいを示します。隠居して粗末な家に住んでいるという意味でしょうか。江戸時代なら根岸あたりに住んで閑をもてあまし、茶の湯のまねごとをして周囲の人に迷惑をかけるのでしょうか。それじゃ落語の「茶の湯」になってしまうかな。
●[は]「鑓」は「やり」と読む(○)。
「槍」がふつうに使われますが、「鑓」も同じ武具を指すようです。山の名前として「鑓ヶ岳」もあります。YAHOO!の地図で引くと、白馬連山にありました。いまでもこの漢字が正式なのでしょうか。ちなみに、鑓が武具として登場するのは、鎌倉末期からとも聞きます。源平盛衰記や平家物語のころには長刀(なぎなた)はあっても鑓はなかったのかな。
●[に]「梗概」は「びんがい」と読む(×)。
正しくは「こうがい」です。「あらすじ」とか「要約」の意味ですね。森鴎外こと森林太郎先生は梗概を作る習慣があって上手だったと聞きます。「梗概博士」と呼ばれたとのこと。「鴎外博士」の駄洒落のようです。
◆参考:書籍「本試験型 漢字検定準1級試験問題集08年版」成美堂出版
◇辞書「字源」簡野道明、角川書店
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇CD「NHK落語名人選7『茶の湯』」三代目三遊亭金馬、POCN1007、ポリドール

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