昭和21年、パンパンの一斉手入れ。こんな女に誰がした?

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問題:「♪星の流れに身を占って」と始まる「星の流れに」は菊池章子という歌手の昭和23(1948)年のヒット曲だそうです。歌の終わりに「こんな女に誰がした」という捨てぜりふのような一節があり、人々の心に深く刻み込まれました。
●現代の者から見れば、自分の惨めな境遇を他人の責任とするちょっと嫌な歌詞ではあります。でも戦後の心情にはぴたりとあったのでしょう。
●ところで、昭和21年の朝日新聞に、品川駅付近のホテルに出没する売春婦、いわゆるパンパンの一斉取り締りが報じられているそうです。戦後にはよくあった光景らしい。では、この「狩り込み」に関する問題です。次のうち正しい記述はどれでしょうか?
□[い]朝日の記事の見出しでは、パンパンを「プレイガール」と呼んでいる
□[ろ]全部で300人が検挙されたが年齢は16歳から58歳までいた
□[は]専業は少なく、官庁や会社の事務職の者も混ざっていた
□[に]300人のうち、性病にかかっていた者が30人いた
□[ほ]「どうせ日本は負けたのだから、私たちが好きなことをするのは勝手だ」と取調べで煙草を吸う女もいた
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)


























正解:[は]と[ほ]が正しい
説明:●[い]朝日の記事の見出しでは、パンパンを「プレイガール」と呼んでいる(×)
正しくは「夜の女」だそうです。たしかにパンパンとは呼びにくいですよね。若い方のために説明しますと、パンパンはGIすなわち米軍兵士相手の街娼です。語源はよくわかっていないらしい。
●[ろ]全部で300人が検挙されたが年齢は16歳から58歳までいた(×)
正しくは「16歳から38歳」だそうです。けっこう若いじゃんと思われるかもしれません。暮らしに困って売春をなさる方の中には、恐ろしいほどの年配の方もいます。昨年でしたか60歳代のドイツの売春婦が仕事をやめるとかいうニュースがありました。
●[は]専業は少なく、官庁や会社の事務職の者も混ざっていた(○)
参考資料によれば、「ダンサー、女給」など、売春業に手を染めやすい方々もおいでですが、「女工や会社の事務職、公務員」など、いわゆる堅気の女性もいたらしい。
●[に]300人のうち、性病にかかっていた者が30人いた(×)
正しくは「60人」だそうです。2割ほどの確率で病気をもらって帰るのでしょうか。当時、一番恐れられていたのは梅毒です。HIVと比べれば可愛い病気かもしれません。
●[ほ]「どうせ日本は負けたのだから、私たちが好きなことをするのは勝手だ」と取調べで煙草を吸う女もいた(○)
お巡りさんは男性でしょう。取調中に若い女にこんなことを言われると、やれやれと思うでしょうね。「敗戦」があらゆることの言い訳に使われた時代なのでしょうか。失礼ながら朝日っぽい臭いがするので、ひょっとしたら記者の創作じゃないかという意見も出ましたが。まさかね。
◆参考:書籍「戦後社会風俗史データファイル」初版226頁、新人物往来社
◇HP「ドイツ最年長(?)63歳の売春婦のお値段はいくら?」
http://blog.q-q.jp/200610/article_67.html


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