武士が羽織の裏に使っていた「あさぎいろ」ってどんな色?

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問題:●色の名前の問題です。
●江戸の遊郭では、参勤交代についてきた野暮な侍をあざけって呼ぶときに、浅葱裏(あさぎうら)」という言葉が使われたそうです。彼らの羽織の裏に浅葱木綿が使われていたことにちなんだ命名だそうです。
●では、この「浅葱色」は、現在の呼び方でいえば、次のどれに近い色でしょうか?
□マリンブルー
□レモンイエロー
□ベビーピンク
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)





























正解:マリンブルー、あるいはレモンイエロー
説明:●「浅葱」は「薄い葱の葉の色」の意味です。この場合は、濃い目の藍色というか、青色です。口絵、いちばん左側の色ですね。葱の葉がなぜ濃い目の藍色、あるいは青色になるのかはわかりません。
●「浅葱」は「浅黄」とも書くようです。「浅黄裏」と書かれるわけですね。浅黄色については「薄い黄色」と定義している辞書もあります。たとえばYAHOO!JAPAN DICTIONARIESの大辞泉、大辞林では、ともに「薄い黄色」としています。同じ「あさぎいろ」でも、「浅葱色」と「浅黄色」は違うという立場ですね。
●日本国語大辞典では、「あさぎいろ」の漢字を「浅葱色、浅黄色」とし、「緑がかった薄い藍色」を第一義としています。でも、「浅く染めた黄色」の意味も示しています。
●「色の手帖」(小学館)は、見出しには「浅葱、浅黄」と並列し、第一義としてマリンブルーに近い色を挙げています。ペイントソフトをご利用になれるかたは、YMCKの値で94、26、32、3と指定する色だそうです。なお、「色の手帖」にも、「古くは浅黄と書き、薄い黄色のことを言った」と書かれています。日本国語大辞典に近いですね。2つの色を同じ言葉で示していたのかもしれません。あるいは、時代とともに指す色が変わったのかな。
●なお、JISでも「あさぎいろ」を規定しているようです。マリンブルーに近いほうの色です。
●武士をあざける「浅葱裏」の「浅葱色」は、マリンブルーに近い方ではないかと憶測しています。「浅葱木綿」は野良着などにも使われます。薄い黄色だとすれば、たちまち汚れて真っ黒です。洗濯がたいへんだ…という消去法ですね。根拠が薄すぎるかな。
●官位の低い(六位)の衣の色は薄い黄色と決められていたという話もあります。となると、浅葱裏は薄い黄色の裏地の羽織だったのかな。どうも「あさぎうら」の色がわかりませんね。
●なお、歌舞伎では浅葱幕という幕を使うことがあります。こちらは口絵の左端、マリンブルー系の色のようです。ただし、もう少し薄い色のようにも見えます。「浅葱色(水色)」という説明も見かけます。
◆参考:日本国語大辞典(小学館)
◇書籍「色の手帖」尚学図書/言語研究所編、小学館
◇HP「JIS 慣用色名」(JISでは「浅葱色」としてマリンブルーに近い方の色が上げられているようです。「浅黄色」はないようです)
http://www1.odn.ne.jp/haru/data-list/color_jis.html

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