「春の海 ひねもすのたり のたりかな」と詠んだ俳人の他の作品は?

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問題:●「春の海 ひねもすのたり のたりかな」と詠んだ俳人の作品は、次のうちではどれでしょうか?
□春雨や 小磯の小貝 ぬるるほど
□春潮と いへば必ず 門司思ふ
□海を見て 十歩に足りぬ 畑を打つ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)





























正解:春雨や 小磯の小貝 ぬるるほど
説明:●「春の海~」は、与謝蕪村(よさ ぶそん)の俳句ですね。蕪村先生は、ご承知のように江戸時代半ば(享保(きょうほう)元年(1716)~天明(てんめい)4年(1784))の俳人であり画家です。俳句業界の大立て者として知られています。
●芭蕉や蕪村より前の俳句は、芸術性が低いと言われます。たとえば、「霞さえ まだらにたつや 寅の年」。あるいは、「しおるるは なにか杏の 花の色」。
●寅年だから、霞もまだらにかかるってのは、笑えるでしょ。「案ず」と「杏」がかかっているのもオヤジギャグ風です。これはこれで面白いですけどね。でも、立川談志師匠に言わせると、笑点なら座布団を持って行かれる出来映えとのこと。
●「春雨や 小磯の小貝 ぬるるほど」。「小貝」は、単なる貝殻という意味かな。貝は乾くと生命の危機を迎えるそうです。
●「春潮と いへば必ず 門司思ふ」は高浜虚子(たかはま きょし)の作品です。たしか正岡子規(しき)と知り合いで松山の出身ですよね。だからかな。句の中に門司が出てくるのは。東北出身の石川啄木ですと、「東海の小島」のイメージになるんでしょうね。
●「海を見て 十歩に足りぬ 畑を打つ」は夏目漱石の句です。ご存じのとおり、夏目漱石は新宿近辺の生まれですが、正岡子規の親友でもあります。十歩は「じっぽ」、つまり歩いて10歩ほどの距離という意味なのでしょうか。それとも坪と同じように広さをあらわす「歩(ぶ)」という面積の単位なのでしょうか。まぁいずれにせよ狭い畑という意味なのでしょう。海を見たあとでは、とくに狭く感じるのかな。
◆参考:HP「高浜虚子 – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%B5%9C%E8%99%9A%E5%AD%90
◇HP「与謝蕪村 – Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%95%AA%E6%9D%91
◆参考:CD「立川談志ひとり会落語CD全集/第七集『西鶴一代記』」6分.50秒~7分.30秒、日本コロンビア

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    Excerpt: 「居酒屋」(せきみつぎ著・文芸社刊)より、著者の承諾を得て、ZUIKU(随句)と酔っ払いのYOTABANASHI(与太話)を抜粋して掲載しています ZUIKU(随句)は俳句のようなものです Weblog: 居酒屋店長 racked: 2006-06-30 16:58