米でのタバコ訴訟で懲罰的罰金17億円。裁判長が告げた理由はどんなものだったの?

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問題:「『たばこ病訴訟』最高裁が上告棄却、患者側の敗訴確定」(YOMIURI ON LINE 060126)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060126i313.htm?from=main3
●「JTは、たばこの有害性と依存性についての情報を提供せずに販売した。国はそれを放置した」として、JT(日本たばこ産業)と国を訴えた訴訟がありました。最高裁まで争われました。原告(患者)側敗訴でした。「たばこの依存性は低く、喫煙は(患者の)自由意志」という理由だそうです。
●たばこ訴訟はアメリカでは盛んです。最近では、タバコ会社が派手に負ける例があります。たとえば、平成14年(2002)6月21日にカンザスシティの連邦地裁が下した判決は、1500万ドル(1ドル115円換算で17億円余り)という高額の賠償金を命じています。
●原告は67歳の男性です。循環器系疾病によって両足切断に追い込まれたとか。原因は長年の喫煙のせいだとして、米たばこ大手RJレイノルズ社を訴えていました。同社は、「キャメル」などの製品で知られています。
●陪審団は原告の主張を認め、賠償金20万ドル(同2300万円)の評決を下します。ところが裁判所はなぜか罰金1500万ドルを付け加えたそうです。
●この理由は、どんなものでしょうか?
□ 複数の陪審員を買収しようとした
□ 悔い改めなかった
□ 実験データを偽装して証拠として提出した
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)




























正解:悔い改めなかった
説明:●どうも素人にはわけのわからん理由ですね。たばこ会社側は次のように主張したそうです。「男性の健康は喫煙よりも、飲酒と高脂肪の食事によって損なわれた」。
●これに対し、連邦地裁は、会社には悔い改める姿勢が見られないとして懲罰的賠償を加えた…とのこと。
●たばこ会社だって自分を守る権利はあるでしょうに。これはまともな裁判と呼べるのでしょうか。なんだか話にきく宗教裁判みたいですよね。
●別の記事に、社会学の先生の「たばこ訴訟についての分析」が掲載されていました。「禁煙運動の高まりは、冷戦後の国民の意識と関係がある。国外でも国内でも(旧ソ連に代わる)新たな"悪魔探し"が行われている」とのこと(加州大ウイリアム・ロス教授)。国内での悪魔が喫煙習慣やたばこ会社なのかな。
●ロス先生の言葉は続きます。「禁煙やジョギングでまず自分を健康にし、純化して悪魔と対峙(たいじ)しようという極めてピューリタン(清教徒)的な伝統を感じる」とのこと。この先生の主張が正しいのかどうかは知りませんが。
●禁酒法にしろ、禁煙にしろ、どうも連中はやることが極端です。白黒をはっきりさせない良風をもつ日本国民としては、肩をすくめるしかありませんね。
◆参考:新聞「悔い改めなかったため… 懲罰だけでたばこ会社に18億円賠償命令!/アメリカ」読売新聞020622東京夕刊18頁
◇新聞「[アメリカ新気流]第二部(12)禁煙の時代 たばこ会社に賠償の嵐(連載)」読売新聞040625東京朝刊4頁

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この記事へのコメント

2006年01月27日 19:23
弁護士が無能だったんでしょうねえ。正論を吐くにしても言い方が悪かったんでしょうか(挑戦的だった?)。
同じことを言うにしても、ヒューザー社長とイーホームズ社長じゃ、受ける印象が違いますからねえ。
素町人
2006年01月28日 09:42
dashi様、いつもコメントをありがとうございます。
 アメリカ式裁判が、日本にむけられないよう、祈りたいですね。「なに! 背骨が入っているからカンザスの肉を食わないだと。賠償金だ。食い改めそうもないから(?)罰金もつけてやる」と言われてはかなわないですね。

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