「いみじくも」とはどんな意味?

問題:古い日本語の問題です。
●「いみじくも語った」などと使われる「いみじくも」は、どんな言葉に置き換えられるのでしょうか?
□ いやいやながら
□ 適切にも
□ おもおもしく
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)
●●●★●●●
正解:適切にも
説明:日本国語大辞典(小学館)によれば、「いみじくも」は、「まことにうまく」、「適切にも」、「巧みにも」という意味だそうです。
●古文の授業では、「いみじ」という言葉を習います。「いみじくも」の語幹ですね。「程度のはなはだしいさま」とか教わりました。善悪両方の場合に使われます。
●悪い意味では、「とても辛い」とか「みじめだ」とか「悲しい」といった意味にもなります。「あないみじや、離婚を迫られるとは」といえば、「なんてつらいことよ、ちょっと浮気をしたからって何も言わずに出て行くのは過酷すぎないかい」と意訳できます。
●良い意味では、「たいそう素晴らしい」、「情趣が深い」などの意味になります。「衆院選の大勝利は、ひとへに首相のはかりごといみじきによるなり」なんて使われるのかな。
●「おもおもしく」は、「当たらずといえども遠からず」です。「いみじくも」そのものを言い換えることはできません。でも「いみじがお」という親戚筋の言葉があります。「いみじ」から派生した分家です。「非常に重々しい顔つき」をあらわすそうです。
◆参考:辞書「日本国語大辞典」小学館
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